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AIチュートリアル

LinuxでDeepSeek Harnessデスクトップ版をインストール、実行、ビルドする

DeepSeek Harness Linux下流版の用途、インストール方法、ソースからのビルド、自動更新、安全性の検証、既知の制限について解説し、x64およびarm64ユーザーがすぐに使い始められるようにします。

LinuxでDeepSeek Harnessをインストール、実行、ビルドする

プロジェクト概要

DeepSeek Harness Linuxは、公式DeepSeek Harnessの下流forkです。Linuxユーザーに、直接ダウンロード、インストール、更新できるデスクトップ版を提供することを目的としています。上流版のデスクトップに搭載されたagent、skill、ネットワーク機能、フロントエンド、プラグインシステム、通信プロトコルを維持し、Linux向けのパッケージ化、テスト、配布に関するサポートのみを追加しています。

注意:このプロジェクトはDeepSeek公式の配布版ではなく、agentのコアも変更していません。上流版は現在もdeveloper preview段階にあり、頻繁な更新や破壊的変更が発生する可能性があります。

プロジェクトは x64 と arm64 の両方をサポートしています。前者は一般的なAMD、Intel製コンピューターに、後者はRaspberry Pi 5、ARMサーバー、Apple Siliconデバイス上で動作するLinuxに適しています。

主な機能

  • 3種類の配布形式:AppImage、.deb、.tar.gzを提供します。
  • 2アーキテクチャ対応:x64とarm64の両方をビルドします。
  • AppImageの自動更新:electron-updaterとnightly-linux.ymlの更新チャンネルを使用します。
  • ネイティブCI:ubuntu-24.04とubuntu-24.04-armのrunnerをそれぞれ対応するアーキテクチャのビルドに使用します。
  • 上流版に追従:agentのコアと主要なデスクトップ機能は公式プロジェクトと同期します。
  • MITライセンス:上流コードと追加されたLinuxパッケージ層は、MITライセンスで配布されます。

適切なインストールパッケージを選ぶ

AppImage:ほとんどのユーザーにおすすめ

AppImageは単一ファイルのプログラムで、従来のインストールは不要です。また、プロジェクトが提供する自動更新チャンネルをサポートしています。すぐに試したいユーザーや、システムのパッケージ管理状態を変更したくないユーザーに適しています。

DEB:DebianとUbuntuに適した形式

.debファイルはDebian系システムのパッケージ管理ツールでインストールでき、アプリケーションメニューまたはターミナルから起動できます。アプリケーションをシステムのデスクトップ環境に統合したいユーザーに適しています。

tar.gz:ポータブル実行

.tar.gzは解凍するだけで実行でき、インストールは不要です。ポータブルディレクトリ、テスト環境、システムソフトウェアパッケージをインストールできない状況に適しています。

インストール前にアーキテクチャを確認する

まず、ターミナルで現在のシステムアーキテクチャを確認します:

uname -m
  • 出力がx86_64の場合、ファイル名にlinux-x64を含むバージョンをダウンロードします。
  • 出力がaarch64またはarm64の場合、ファイル名にlinux-arm64を含むバージョンをダウンロードします。

インストールパッケージはプロジェクトのReleasesページから取得できます。コミュニティビルドは、このリポジトリのReleaseからのみダウンロードしてください。

方法1:AppImageを実行する

AppImageはREADMEで推奨されているインストール方法です。FUSE 2に依存するため、先にディストリビューションに対応したランタイムをインストールしてください。

DebianまたはUbuntuユーザーは次を実行します:

sudo apt install libfuse2

FedoraまたはRHEL系ユーザーは次を実行します:

sudo dnf install fuse2

アーキテクチャに対応するAppImageをダウンロードしたら、ファイルに実行権限を付与します。以下ではx64ファイルを例にします:

chmod +x deepseek-harness-*-linux-x64.AppImage
./deepseek-harness-*-linux-x64.AppImage

arm64ユーザーは、コマンド内のlinux-x64をlinux-arm64に置き換えるか、実際にダウンロードしたファイル名を直接使用してください。

方法2:DEBパッケージをインストールする

Debian、Ubuntuおよびその派生ディストリビューションでは、dpkgを使用してダウンロード済みのパッケージをインストールできます:

sudo dpkg -i deepseek-harness-*-linux-x64.deb

インストール完了後は、デスクトップのアプリケーションメニューから起動するか、ターミナルで次を実行します:

deepseek-harness

arm64システムでは、ファイル名にlinux-arm64を含むDEBパッケージをインストールしてください。

方法3:ポータブルアーカイブを実行する

システムソフトウェアパッケージをインストールしたくない場合は、.tar.gzを解凍し、ディレクトリ内の起動エントリーポイントを直接実行できます:

tar -xzf deepseek-harness-*-linux-x64.tar.gz
cd deepseek-harness-*-linux-x64
./deepseek-harness

arm64ユーザーも、対応するアーキテクチャのファイルを選択して解凍してください。

基本的な使い方

プログラムを起動すると、上流版から継承されたデスクトップ機能を使用できます。これにはagent、skill、ネットワーク機能、デスクトップフロントエンドが含まれます。このLinux forkはagentのコア、プラグインシステム、通信プロトコルを変更していないため、関連する動作は公式DeepSeek Harnessの実装に従います。

AppImageを使用する場合は、ダウンロードした単一ファイルを保持してそのまま再実行できます。DEBパッケージをインストールした場合は、deepseek-harnessコマンドまたはアプリケーションメニューから起動できます。ポータブル版は、解凍したディレクトリから./deepseek-harnessを実行してください。

リモートデスクトップまたはディスプレイのない環境で実行する

このプログラムはデスクトップアプリケーションです。リモートサーバーでVNCと組み合わせて使用する場合は、DISPLAYが正しく設定されていることを確認してください。たとえば、xfce4とTigerVNCの環境では、ディスプレイ番号が:1になる場合があります:

export DISPLAY=:1
./deepseek-harness

ディスプレイ環境が利用可能になると、デスクトッププログラムが自動的に起動します。実際のディスプレイ番号は、現在のVNCまたはグラフィカルセッションの設定に従ってください。

ソースからビルドする

依存関係を準備する

ソースからのビルドには、Node.js 24以上、pnpm、およびビルドホスト上のlibfuse2が必要です。libfuse2はAppImageの組み立てに使用します。

クローンして依存関係をインストールする

git clone https://github.com/Zhou-Yujing114514/deepseek-harness-linux.git
cd deepseek-harness-linux
pnpm install

Linux環境ファイルを準備する

プロジェクトが提供するサンプルファイルをコピーし、必要に応じてリリース設定を入力します:

cp apps/desktop/.env.linux.example apps/desktop/.env.linux

対象アーキテクチャをビルドする

x64インストールパッケージをビルドします:

pnpm --dir apps/desktop run package:linux:x64

arm64インストールパッケージをビルドします:

pnpm --dir apps/desktop run package:linux:arm64

各アーキテクチャで、AppImage、DEB、tar.gzの3種類の形式が生成されます。プロジェクトのDesktop (Linux)ワークフローも、必要に応じてネイティブrunner上でビルドを実行します。生成物はGitHub Actions Artifactsまたは自動作成されたReleaseから取得できます。

自動更新と安全性の検証

AppImageはelectron-updaterを使用してAppImage更新チャンネル経由で更新されます。更新記述子はnightly-linux.ymlで、転送にはHTTPSを使用します。

重要:現在のLinuxビルドにはコード署名がありません。自動更新はHTTPSによる転送とfeedメタデータの検証のみに依存しており、コード署名の検証は含まれないため、高い信頼性が求められる環境での直接利用には適していません。

ダウンロードまたは更新後は、ファイルのSHA256をReleaseページに掲載されたチェックサムと比較してください。次のコマンドでダイジェストを計算できます:

sha256sum deepseek-harness-*-linux-x64.AppImage

出力がReleaseに掲載された値と完全に一致することを確認してください。DEB、tar.gz、arm64ファイルも同じ方法で検証できます。

既知の制限

  1. ビルドは未署名:Linuxバイナリにはコード署名がなく、システムレベルの公証もありません。
  2. Officeドキュメントの変換は現在利用不可:DOCX、XLSX、PPTXからPDFへの変換はLibreOffice KitのLinuxネイティブバインディングに依存しており、現在のバージョンではインストールパッケージに含まれていません。
  3. 上流版は現在もプレビュー段階:公式プロジェクトはdeveloper preview段階にあり、頻繁な変更や破壊的変更が発生する可能性があります。
  4. アプリストア版はありません:このプロジェクトはアプリストアの公開プロセスを経ていません。

Office変換の制限は、READMEに明記されたその他のデスクトップ機能、agent、skill、ネットワーク機能、フロントエンドには影響しません。

高度な利用のヒント

  • アーキテクチャを必ず一致させる:x64システムでarm64パッケージをダウンロードしたり、その逆を行ったりしないでください。
  • 更新機能が必要ならAppImageを選ぶ:DEBとtar.gzについて、READMEではAppImage更新チャンネルの使用を明記していません。
  • 検証手順を維持する:初回ダウンロードでも更新時でも、Releaseに掲載されたSHA256を確認してください。
  • 上流版の変更を確認する:このforkは上流コミットへのrebaseを継続するため、アップグレード前にReleaseの説明を確認してください。
  • 開発者はネイティブCIを活用する:2種類のアーキテクチャを同時に検証する必要がある場合は、クロスビルドの結果がネイティブビルドと同等だと仮定せず、プロジェクトに既存のDesktop (Linux)ワークフローを使用してください。

実行前に、上流版のSAFETY.mdも読んでください。公式上流プロジェクトはdeepseek-ai/deepseek-harnessにあります。

まとめ

DeepSeek Harness Linuxは、公式デスクトップ版にx64およびarm64向けLinux配布機能を追加します。一般ユーザーは自動更新に対応したAppImageを優先して選べます。DebianまたはUbuntuユーザーはDEBをインストールでき、ポータブル実行が必要な場合はtar.gzを選択できます。現在のビルドには署名がないため、ダウンロード、更新、導入の際は必ずSHA256を確認し、developer preview段階における互換性の変化にも注意してください。